いちご同盟/三田 誠広
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最近ときめきがないから「純愛」を求めて

サブタイトルに『純愛』と書いてるからっていう理由で借りた作品。

確かに『純愛』でした。

だけど 重い・・・・・・。重すぎる・・・・・・。シリアスすぎる・・・・・・。

そういう いささか 不純(?)な動機は無視しても

内容的には とても 「いい」話であったと 思います。


文庫の裏表紙の紹介に

「ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情

生と死をリリカルに描いた長篇」

と書かれていますが まさに そういう感じでした。


1990年の作品ということで

当時ちえりんは 17歳。

17歳で 読んでいたら また 感想は違ったのだろうけれども

33歳の大人の立場としては

どうしても 主人公良一(中3)の回りの大人を見てしまう。

自分の親や学校の先生、友達の親など

実に様々な大人が描かれていて

それは 良一の視点からみて 

いやな大人だったり いい大人だったりする。

いやな大人の中にも いい部分があったり

自分を理解してくれる部分もあったりする。

そういうのが 15歳の成長の中で 自分の変化とともに

大人への理解が深まっていったのでは ないかなぁ

と 深読みしてしまいました。


読み方が 大人サイドな自分が 悲しい・・・・・。

最後に 直美の言動が とても 痛々しかった。

それが とても 心をうちました。


続編は『春のソナタ』というらしい。

春のソナタ―純愛 高校編/三田 誠広
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