夜のピクニック/恩田 陸
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前回読んだ『凍りのくじら』に引き続き

当たりでした。

すごく よかった。


高校の行事で 夜中中歩く 「歩行祭」というのがあり

その話です。

もちろん ただ 歩いているだけでなく 

ただ歩くという中で 高校三年生が 今までのことを振り返り

そして 未来につなげていくという話。


主役は 西脇融と甲田貴子。

2人のことが 交互に描かれ

そして 最後につながっていく。


西脇融と甲田貴子が恋に落ちるとか、

そんな単純なことではないのだけど、

でも 深く相手を考えているということが すごくよくわかる。

この2人だけでなく

回りにいる 友達たちも いろんなことに 一生懸命に向き合いながら

高校三年生の歩行祭を 楽しんでいる。


ちえりんが 高校生だったら 絶対この本 夏休みの読書感想文候補だな

って 思ってしまいます。


印象深い部分が何点か。


西脇融の親友の戸田忍。

小学生の頃勧められた「ナルニア国物語」を最近読んで

なんで あの時 読まなかったのだろうって 後悔したって フレーズ。

ちえりんも よく ある。

この本。

高校生の時に なかった本なんだけど

高校生の時に 読みたかった と 思った。

きっと そういう本 いっぱいある。

今 読むべき本もあるんだろうけど やっぱ こういう 本読んでしまう。

あと 10年20年して 「今」読めばよかった と 思う本 きっとあるであろうに。


もう一つは 貴子の友達梶谷千秋。

好きだけど告白しない。

「今 そう思える相手がいるだけでいいんだよ」

と いうところ。

行動して後悔するよりも 大事に持っている方がいい って フレーズ。

これは 今まで 色々読んだものの 正反対だ。

だって 行動しないで 後悔するより 行動して 後悔した方がいいってのが 多かったし、

ちえりん自身もそうしてきた。

あぁ そういう考えもあったのか。

そう 思えたのは 33になってしまったから?


今 この場にいない 杏奈の存在も大きい。

ここに出てくる主要メンバーの すごく幸せなところは

すばらしい親友の存在だろうな と 心から思う。


こういう本って 映画化とかされやすいんだろうなぁ

と 思ってたら 映画化されてました!

キャスト見る前に 勝手にキャストまで 想像してしまっていた・・・・・。

原作に感動したあとの 映画って 

やっぱ 失敗するかなぁ・・・・・・。




夜のピクニック 通常版
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