著者: ラルフ イーザウ, Ralf Isau, 酒寄 進一
タイトル: ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖

作者の紹介でミヒャエル・エンデが目をつけ・・・云々とあり興味を持つ。


伝説の杖ハシェベトを英知の庭に届けるために危険な旅をするヨナタンの話。

しかし複雑なのは、そのヨナタンと、ヨナタンを夢に見るジョナサンがオーバーラップするところ。

どちらが現実で、どちらが夢なのか、あるいは、両方とも現実なのかわからなくなる。
前半、ジョナサンとヨナタンの世界の交錯がまるで、『はてしない物語』だと感じたけれども、

途中で、ん。違うかも、と思うようになる。

というのも、はてしない物語では前半部で、現実世界とファンタジーエンが交錯するのだけど、

バスチアンとアトレーユは同一ではない。が、ネシャンでは、オーバーラップしている。
第一部では『ディン=キミト』という不思議な生き物が出てくるが、

彼(彼女)の描写を見ていると、なかなか面白い。
とても不思議だ。具体的にはなんともいえないが、宮崎駿 を思い出す。
ぜひ、次も読みたい。


[以前に読んだ本であるが、ぜひともここに残しておきたかった]